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Our Style

[Our Style]では、インタビュー形式で、ゲストの”視点”や”背景”にフォーカスを当てていきます。

「fashion + Backbone = Our Style」

 

▲GUEST PROFILE

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『HIGA』 by  比嘉一成(Designer)

1980年、沖縄生まれ。文化服装学院を卒業後、メーカー、アパレルブランド数社を経て、2009年、拠点を地元沖縄に移し、同年7月アパレルブランド「COVER」を立ち上げる。その後、ブランド創設6年を経て、2015年8月より新ブランド「HIGA」をスタート。

・Brand Profile

どこにいても自分らしくいられる服

多様化するライフスタイルの中 人や場所に左右されず
自分らしく生きるための服

直線的なカッティングとボリューム感により生まれる 柔らかな表情が
一見 アンバランスでありながらもそこから生じる一体感を感じる

» HIGA HP


 

△前ブランド「COVER」から「HIGA」に至るまでの経緯を教えてください。

2009年にブランドを立ち上げて、2015年7月までは【COVER】というブランド名でやってきました。

それまでは沖縄県内をメインに展開してきましたが、2014年から東京のBEAMSさんやシンガポールのセレクショップとの付き合いもあり、外へ出ていく機会が増えたのがキッカケでブランド名を変えて新たにスタートする方向になりました。

ちなみに、前ブランドの【COVER】という名前の由来は

  • ‘何かを覆う’という意味の『COVER(カヴァー)』
  • 沖縄の方言『かじゃー(意味:におい)』

この両方の意味を掛けていて、洋服から発する『雰囲気』や『香り』を感じてほしいというコンセプトで名づけました。だけど、ぼくら日本人が英語でなにかメッセージを謳うときに、『意図』がシッカリと伝えられているのか疑問を抱くことがあって。もちろん、外国の方が日本語で謳うときも同様だと思うんですけど。

そのときに、ぼくの性である【HIGA】ってフレーズに『インパクト性が強いのでは』と感じたのと、沖縄だけの苗字という要素もオリジナリティがあって『世界へ発信するうえで自信を持って名乗れる』と思ったのが背景です。

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 △【COVER】を立ち上げる以前はどういう活動をされていましたか?

大学で英語を学んでいたんですけど1年で辞めてしまって、それは「ファッション」の道に進みたいと思って。もちろん最初のころは英語を学びたいという気持で学んでいたんですけど、『自分にとって英語はコミュニケーションツール』だと感じ始めて。

そのあとは、服飾の学校に入学して3年間学びながらどっぷりとファッションにハマっていって、卒業するころには自分のブランドを立ち上げるというのが視野にありました。
卒業後は、衣類メーカーの工場~ニットメーカー~アパレルブランドとモノづくりの現場で働いていました。そのおかげで、一から糸が作られるところから、横編み、裁断、縫製、刺繍、染め等々、洋服が出来上がるまでのプロセスを一通り経験できましたね。

その後、2009年の5月に沖縄に帰ってきて、そこから同年7月にブランドを立ち上げて、10月に六本木で展示会を開いたりと、そこから流れが急激に変化していきました。

△今回の2016SSコレクションのコンセプトを教えてください。

自然と都会の融合。

今回、重点に置いている「沖縄から発信する」という考えをベースに、都会の洗練された質感と組み合わせて『今まで埋もれていた沖縄の良さ』を追求しました。沖縄という要素を『自然』に置き換えて。

沖縄へのファッションイメージを周りに聞くと、「アロハ」や「柄物」という『南国』に直結したイメージの意見をけっこう言われたんですよ。だけど、違う良さやアイデンティティーがもっとあるのではと思っていて。

『都会』の要素を織り交ぜようと思った理由は、東京を歩いていると刺激されるファッションや文化が溢れていて、「沖縄にはない感覚だな」とよく思うことがあって。もちろん、その感覚とは異なる良さも沖縄にはあると思うんですよ。だけど、もっとそういう感覚が沖縄に溢れていても良いかなと。

僕の中での都会のイメージが『直線的』、ビルの立ち並ぶ風景から連想していると思うんですけど。でもそのイメージだけだと『無機質』になってしまうので、『沖縄』とリンクした、背景があって、生のモノ。

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△東京コレクションでのショーの映像を拝見しましたが、冒頭曲での緊張感のある演出にとても惹きつけられました。狙いがあっての演出ですか?

今回のショーの演出は、COMME des GARÇONさんやUNDERCOVERさんの演出をされている若槻善雄さん、スタイリストの渡辺泰裕さんにサポートしてもらったのですが、音楽面に関しても若槻さんにセレクションしてもらいました。

いろいろと世界観を練っていくなかで、BGMも何曲か提案してもらってその中から選びました。

Battles – The Yabba 

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=5KExDqN1qRw]
△今回が初の東京コレクションとのことでしたが、周りのリアクションはどうでしたか?

ショーに対して「もっと華やかな方が良かった」、「目立つようなコレクションがあっても良かった」って意見もあったのですが、【日常で着る洋服】を創るのが当初から考えていたことなので、やり方に関しては何一つ間違いは無かったかなと。勉強にはなりました。

△針突(はじち)と言われる刺青をオマージュしたペイントを施されていたようですが、どういった狙いがあったのですか?

針突を知ったのは数年前で、『沖縄にこういう文化ってあったんだ』っていう驚きと、シンプルに格好良いなって思いました。ビジュアルとしても、その考えも。もう禁止された文化なんですけど、ブランドの世界観に取り入れて、直接的でなくファッションとして魅せるのもありなんじゃないかと考えて。

それで、若槻さんと資生堂のヘアメイクチームに提案して、「HIGAのデザイン性をベースに直線的な白いペイントを手の甲に施したら良いんじゃないか」というアイディアにつながって、そこからいろいろ調整しながら演出に取り入れました。

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画像引用元:Higaレポート【JFW】 | 黒木 久美子| BEAUTY TIPS美容情報 | 資生堂 HAIR&MAKE UP ARTIST

 

△ブランドディレクターとして大事にしてきたことやポリシーを教えてください。

洋服を作るときに、一番大事にしているのは【品】です。

目には見えないものですけど、雰囲気や質感、「なんか良いよね」って共感し合えるようなモノ。

単純に『材料があって、それを切って、そして組み立てて』って工程の中でも、スタイルがなければ雑になってしまいますし、いろいろな要素を踏まえて【品】を演出できるよう昇華することは大事にしています。

△【HIGA】がターゲットとする女性像を教えてください。

30代~40代の自立した女性へ提案しています。

もちろんこの世代にだけ絞っているというわけでなく、洋服が好きな人、こだわりがある人、感度のある人、いろいろな方にサラッと着こなしてもらえたら嬉しいです。

△今後予定している(企んでいる)展開は?

アジア圏の海外に進出したいと考えています。

遠い将来は、パリにも進出したいとは考えているんですけど、まずは目の前にあることから。店舗を構えたいというのも視野に。

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=Our Style.